【考察】天暦と海円暦|ルフィの世界一周の冒険は現実の大航海時代に似ている!【ワンピース】

ワンピースの世界には「天暦」と「海円暦」の2つが出てきます。

天暦はアラバスタのポーネグリフに、海円暦はノーランドの日記で登場し、どちらも歴史の一部が書かれていました。

読者にとっても何が何だか分かりにくい描写でしたが、これってどんな意味があるんでしょうかね?

また、海円暦をひもといていくと、ルフィが海賊王になるのは今の時間軸(頂上戦争から2年後)であることが判明?したので紹介します。



天暦と海円暦

ワンピースの世界に登場する「天暦」と「海円暦」を見てみましょう。

天暦(アラバスタ) できごと
239年 カヒラによるアラバスタ制服
260年 テイマーのビテイン朝支配
306年 エルマルにタフ大聖堂完成
325年 オルテアの英雄マムディンが・・・・・

海円暦(ジャヤ・シャンドラ) できごと
402年(1100年以上前) (シャンドラの)都市は栄えた
(800年前) シャンドラが滅んだ
1120年 ノーランドがヴィラを出航
1122年 ノーランドの探索船がジャヤに到着、樹熱を撲滅
1126年 ジャヤの一部がノックアップストリームでスカイピアに到達、空の者VSシャンディの戦いが始まる(カルガラが命を落とす)
1127年 ノーランドが2度目の航海、黄金郷を発見できず
1128年 ノーランドが処刑される

天暦については、何年前のことを示しているのか描かれていませんが、海円暦の前に使われていた暦なのかと推察します。

ノーランドの日記に書かれていた海円暦1120年は、ナミ曰く400年前。

ナミがすぐに何年前かを言うことができたことから、海円暦は今も使われていると推察します。

ちなみに海円暦は、名前からしても、Dの一族の祖先である月の民が青い星に来た際に作った暦なのでしょうね。

↓では、最初に空島やジャヤに月の民が降り立ったという考察をしています。

新たに考察した↓の記事では、Dの一族の成り立ちと空島の住人が現れた謎について考察しています。

海円暦は西暦がモチーフ?

もし、海円暦が現実で言うところの西暦だとしたら、天暦はエジプトで使われていたソティス暦(シリウス暦・ナイル暦)なのかなと。

シリウス暦は恒星のシリウスを観測することで日数を導き出し、ナイル暦はナイル川の増水時期を見て決めていました。

アラバスタはエジプトをモチーフにしていますし、星空やサンドラ河の増水を見て決めていたのが天暦だったのではないでしょうか。

海円暦=西暦だった場合、1120年が空島に行った時点から400年前なので、今は1120+400+2(修行の2年)=1522年となります。

ということで、実在の西暦1522年の時代をモチーフに作られているのでしょう。

ワンピースの世界の大海賊時代は、現実の世界での大航海時代

大海賊時代はロジャーが処刑された24年前から始まったので、海円暦1498年からになります。

大航海時代の期間は西暦1415年~1648年とされているので、始まりは異なりますが時代はほとんど被っているんです。



ルフィが海賊王になるのは実際の歴史に似ている?

そこで、実際の西暦1522年に何かあったのか気になって調べてみたところ・・・。

世界で初めて冒険家が世界一周を達成した年だったんです。

その人物はファン・セバスチャン・エルカーノで、もともとは商船に乗っていたスペイン人。

ロジャーは世界一周を達成しましたが、ラフテルの先にも何かがあることが匂わせて冒険を終えていますよね。

つまり、ルフィが本当の意味での世界一周を最初に達成するということになります。

これは、ルフィの冒険は実際の歴史をモチーフにしているということなのではないでしょうか。

ファン・セバスチャン・エルカーノ

ファン・セバスチャン・エルカーノは、法を侵したために船を差し押さえられました。

しかし、当時の国王だったカルロス1世(カール5世)に恩赦をお願いし、マゼランの航海への協力を命じられました。

マゼランといえば教科書にも出てくる有名人ですが、1519年にその船団の一行として冒険に出ているんです。

1521年にマゼランが亡くなってしまうと、5隻の船のうち4隻が損傷するなどして失われ、最終的にはビクトリア号のみになってしまいます。

ファンが船長として残りの航海をまかされ、1522年、ついに世界一周を達成したのでした。

仲間は17人になる?

麦わらの一味は、ジンベエを仲間にした時点でルフィを合わせて10人のクルーとなっています。

つまり仲間は9人ですが、↓の記事では最終的に仲間10人、船長を入れて11人になるのではないかと書いています。

ただ、希望としてはもっと多くなってほしいと思っているので、本心ではありませんが・・・。

ここでは、仲間17人、ルフィを含めて18人の説を考察します。

なぜかというと、先ほどのファン・セバスチャン・エルカーノはが世界一周した際に生還できたのが全部で18人だったからなんですよね。

5隻の大船団で航海したのに、最終的には18人しか帰ってこられなかったことが冒険の過酷さを物語っています。

ワンピースの世界も、厳しい冒険となりますし18人と照らし合わせてくるのもあり得るんじゃないでしょうか。

前半の海ではルフィを入れて9人だったので、新世界ではジンベエを含めた9人が仲間になるっていう可能性もあるのでは!?

ちなみに16点鐘は「去る年に感謝し8回、新しい年を祈り8回、計16回の鐘を鳴らす」という意味なので、前半の海で8人、新世界で8人仲間の数となり16人(ルフィ入れて17人)の仲間になることを示唆していたということも考えられます。

麦わら大船団もモチーフになっている?

麦わらの一味には、7つの海賊団によって麦わら大船団が結成されていますよね。

実は、これに似たエピソードも実際にあったんです。

1525年に、ファン・セバスチャン・エルカーノはガルシア・ホフレ・デ・ロアイサという人物の7隻の船団に加わり、そのうちの1隻の船長になっています。

ロアイサも過去にマゼランの一行として冒険に出たこともある人物。

船団の一員になっているところがワンピースと違っていますが、これは2度目の世界一周を目指す旅にもなるはずでした。

しかし、ファンとロアイサは2人とも壊血病と栄養失調になってしまい亡くなってしまっています。

ということは、ルフィも2度目の世界一周に出て病気になり、サンジのメシとチョッパーの医療によって平和に旅できるかもしれませんね・・・。

↓でも考察していますが、ラフテルに行く前にも病気になって、チョッパーが不治の病を治すと思いますが。

海円暦が西暦をモチーフにしたものだとしたら今の世界は海円暦で表されているのではないか。

海円暦1522年にルフィが海賊王になり、現実の世界でも西暦1522年に初めて世界一周が達成されたという共通点があったという考察でした。



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