20年前のカイドウ討伐に失敗したおでん、その際に妻のトキは市民に予言めいた演説を行いました。
要約すると20年後の月夜の日に9人の誰かが夜明けをもたらすといったものでした。
「9つの影」とは赤鞘九人男のことなのか、それとも麦わらの一味やその他の海賊たちのことだったのか･･･。
ここでは、トキが予言した「9つの影」について考察していきます。
トキが予言した「9つの影」
トキは、おでんに20年後に逃げるよう言われるも、一緒に散ることを決意。
おでんがこの世からいなくなり、錦えもんたちを未来に飛ばした後に民衆に語りかけます。
月は夜明けを知らぬ君
叶わばその一念は
二十年（はたとせ）を編む月夜に
九つの影を落とし
まばゆき夜明けを知る
君となる（第973話：光月の一族）
20年というのはおでんの日記に書かれた年数で、シャリーの予言やラフテルで知ったことを元に算出した年数でしょう。
さらに、トキは心の中で、重要なことも話しています。
「未来から逃げてきた」
「未来へ飛べば誰かがやっててくれるって私･･･思ってた･･･！！」
これは、まさに空白の100年に起きたことに対して逃げてきたということであり、光月家が関わっていると考えられます。
しかし、夜明けよりも前の時代に来てしまい、ちょっとしたズレがあったと考えられます。
赤鞘九人男
9つの影については、読者に推理させるための尾田さんの罠だったと考えています。
まず最初に考えられるのは、単純に赤鞘九人男です。
・カン十郎
・雷ぞう
・傳ジロー
・菊之丞
・イヌアラシ
・ネコマムシ
・アシュラ童子
・河松
しかし、カン十郎がオロチのスパイだったことで、赤鞘九人男が9つの影ではないという考えに至ります。
カン十郎については、その前からもスパイなのではないかという考察が行われていました。
ストーリーが進につれて、やはりカン十郎はスパイではなく、ちゃんとした家臣の一人だという結論に至っていたはず。
そこでの裏切りだったので、より驚きを隠せなかったわけですよね。
麦わらの一味
赤鞘九人男と同じく候補となっていたのが麦わらの一味の存在。
・ゾロ
・ナミ
・ウソップ
・サンジ
・チョッパー
・ロビン
・フランキー
・ブルック
ロジャーの冒険によって、ワノ国には未来のジョイボーイがやってくるので、それまでにワノ国を開国する必要があるとなったわけです。
であれば、ジョイボーイ＝ルフィだということもほぼ確定っぽいので、やはり麦わらの一味のことを指していたという考えに至ります。
ただ、鬼ヶ島に向かう直前にジンベエが正式に仲間になったことで、麦わらの一味は10人になります。
ということで、9つの影＝麦わらの一味でもない！？
また、おでんは日記に「あと20年もすれば･･･その”巨大な戦”の主役たちが新世界に押し寄せる･････！！」と書いています。
特定の海賊団のことを言っているわけではないので、ローやキッドのことを言っている可能性もありますが、9人を選ぶには無理があるでしょうね。
イゾウの参戦
そこで、突如やってきたのが、かつておでんの家臣だったイゾウでした。
カン十郎が抜け、イゾウが戻ったことで再び赤鞘九人男がそろったことになります。
ということで、9つの影というのはイゾウを含めた赤鞘のことだったと思われます。
もちろん、明確に9つの影が誰のことなのかは示されていないので、他の誰かかもしれません。
ただ、カイドウへの討ち入りはこの9人で行ったため、イゾウを含めた9人でいいのではないでしょか。
カイドウを討ち果たしワノ国に帰ってきたときに、民衆たちの前で将軍となったモモの助が9人のことを家臣として紹介する流れが見えてきます。
民衆たちは、おでんの伝説の1時間やトキの言葉を思い出しながら9人の姿を見て涙するのでしょう。
ということで、トキの言葉にあった「9つの影」についての候補を考察（ただのまとめでしたが･･･）してみました。